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診療科のご案内
を満たすのが「正常な月経」、逆にそれらの条件を満たさないのが生理不順などを含む「月経異常」と定義されています。しかし、漢方においては、上記の条件を満たしつつも何か変化があるなら、体の中で何らかの異常が進行しつつあると考えます。
たとえば、だんだん生理の間隔があく・出血期間が短くなるのであれば、漢方においては「血虚(血が足りない)」状態が進行していると考えます。つまり、「血が足りないから、血を出したくない状態」というわけです。あるいは、生理の間隔が短くなったり、生理による出血量や不正出血が増えたために「血が足りない」状態に陥ることもあります。
漢方でいう「血虚(血が足りない)」状態は、貧血とは限らず、肌の乾燥・髪のパサつきなどの乾燥症状つまり全身の「うるおい・みずみずしさ」の不足を意味します。意外なところでは、白髪や抜け毛、不眠やイライラといった症状も、漢方的には血虚との関連を疑う必要があるのです。
さらに生理の間隔があいたり出血期間が短くなり、もし40歳未満で閉経した場合(早発閉経)、将来的に認知症や骨粗しょう症などにかかるリスクが非常に高くなることがわかっています。認知症も骨粗しょう症もいわば加齢に伴う現象ですが、それでも出来るだけ発症を遅らせる・リスクを下げるためには、正常な月経を保つことが大切なのです。漢方で早めに「血虚」を解消し、うるおい・みずみずしさを取り戻すのはいかがでしょうか。
(文責・岡本英輝)