当院のリハビリテーションの特色

当院のリハビリテーション部は大きく身体分野と精神分野のリハビリテーションに分かれています。身体分野のリハビリテーションでは、病気や障害を患って間もない「急性期」、病気や障害の回復段階の「回復期」、病気や障害の症状がある程度固定され、住み慣れたご自宅等で過ごしながらリハを受ける「地域生活期」があり病気や障がいのあらゆる時期に対応しています。

リハ専門職は120名程在籍し、リハを対象になる方へ、十分な提供をする体制を用意しています。

「ボツリヌス治療」「運転再開支援」「嚥下評価」「装具療法・処方」等の特別なリハ診療も実施しており、地域のリハニーズに広く対応しています。

提供しているリハビリテーション

• 一般科病棟での リハビリテーション
• 地域包括ケア病棟での リハビリテーション
• 回復期リハビリテーション病棟での リハビリテーション
• 精神科病棟での リハビリテーション
• 外来患者への リハビリテーション
• 訪問リハビリテーション
• 通所リハビリテーション デイケアさくら
• 装具療法・処方
• 運転再開支援
• 嚥下内視鏡検査・評価（嚥下評価）
• ボツリヌス治療

理学療法について

理学療法士は、何らかの原因により、身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、座る、立つ、歩くなどの回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法などを用いて、その人らしい日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
当院では、患者様の今までの生き方や生活を振り返り、その人らしい生活に向けての支援が出来るように取り組んでいます。

作業療法について

作業療法士は病気や怪我によって、これまでの生活を送ることが難しくなった方に対して、これからの生活を送るための訓練や支援を行います。また住み慣れた場所や地域でその人らしい生活を送ることが出来るように、社会参加や地域での移動に対する支援も行う専門職です。当院では患者様のこれまでの生活や思いに寄り添って、日常生活に関わる支援（食事や着替え、家事や趣味活動など）や復職・自動車運転再開に向けた支援を行っています。

言語聴覚療法について

言語聴覚士は、病気や加齢など何らかの原因によって「話す」「聞く」「食べる」ことが困難となった方に対してリハビリテーションを行い、その人らしい生活が送れるよう支援する専門職です。
当院では一般科や回復期だけでなく、外来通院での言語聴覚療法を実施しています。患者様やご家族の生活に沿ったコミュニケーション方法を支援しています。

ボツリヌス療法

当院では、脳卒中後の痙縮により、手指が握ったまま開きにくい、肘が曲がる、足の指が強く曲がるなどの症状に対してボツリヌス療法を行っております。

• リハ科外来にて適応の判断、外来または入院にてボツリヌス注射施行
• 脳卒中等で入院中に適応ありと判断、入院中にボツリヌス注射施行

運転シミュレーター

当院では、自動車運転再開支援に対するリハビリテーションとして、ドライブシミュレーター（HONDAセーフティナビ）を導入しています。

自動車運転に必要な認知機能・注意機能などを机上検査で行い、実車検査を組み合わせながら、患者様に合わせたプログラムを提供しています。

装具

当院では、積極的に装具療法を取り入れています。また、装具外来にて地域の装具使用者のサポートを以下の様に取り組んでいます。

• 専門職による装具の作製と使い方の指導

  専門職が皆様の希望を伺い、適切な装具を選定します。
  診察に併せて、医師、理学療法士によるリハビリテーション指導・練習を行います。

• 装具の修理・修繕

  使用中の装具を修理・修繕の対応も行っています

嚥下

神経系の病気や脳卒中などの後遺症で、飲み込みの働き（＝嚥下機能）に障害がおこったり、加齢が原因で自然と食べられなくなることもあります。 その状況の中でも、できる限り食事の楽しみを味わえるように、工夫できるところがないか評価し提案していきます。 医師・言語聴覚士が中心となったチームで、皆様と一緒に考えていきます。嚥下内視鏡、嚥下造影検査を適宜行っています。

リハ支援機器

リハビリテーション支援機器を意欲的に導入しています。

導入機器

• 免荷式トレッドミル
• Gait judge(表面筋電図)
• 重心動揺計
• MURO solution
• レッドコード
• 速度抑制付き歩行車
• スパイナルマウス
• 超音波治療器
• 体外衝撃波治療器（2025年度予定）